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絵空事の切れ端

                        好きなものは好きって言おう

「魔女っこ姉妹のヨヨとネネ」を見た話

 進捗がやばすぎてたものをどうにかこうにか終えることができそうなので、インフルエンザも治ったことだし気分転換に出かけたついでに見たのがこの『魔女っこ姉妹のヨヨとネネ』でした。去年の春くらいになんかの映画でこれの予告がやってて、「そういえばもう終わっちゃったのかな?」と思っていたら年末から公開だったっていう。ufotable制作っていうのも興味を惹かれる一因でしたが、中身の前情報はなしで見ました。


 で、これが思わぬ当たりでちょっと感動した。本当に良かった。
 最初はもっとファンタジー色の強い物語を想像していたら、姉のヨヨが現代日本に飛ばされて、そこで出会う少年少女と力を合わせて世界を救う〜みたいな悪役もいない子ども向けのストーリーだったんですが、それでいて大人が見ても楽しめる作りになっていたのが良かった。魔法の演出が全体的にコミカルポップで、詠唱(というよりも掛け声に近い)も「ほいっ」の一言で済むシンプルな感じもヨヨのキャラに合ってて、そういう部分も見ているだけで楽しめた。
 ヨヨが知らない世界やそこに住まう人々に触れていく過程のところどころで冒険心をくすぐられたりもしたなあ。魔法の国と現代日本で異なる死生観で衝突したり、ほんのり芽生える孝洋の恋心だったり、無尽蔵の魔力を持つヨヨがそれに頼らず身を挺して世界を守ろうとしたり、そういう大人になるにつれて忘れてしまいそうになる瑞々しい気持ちにたくさん触れることができて素直に「いいなあ」と受け止めることできた。それを助長したのがヨヨや孝洋を始めとする子どもたちの表情だったと思う。子供らしく感情いっぱいに笑顔や泣き顔を浮かべる姿に、やっぱり「いいなあ」と思ってしまった。万事解決してヨヨが日本を去る時に「ここには(魔法は)必要ありません!」って涙を浮かべながら言ったのが、彼女の心の成長が見て取れてちょっとウルっとしてしまった。最近こういう童心に帰るような話に涙腺が弱くて困る。


 話はあくまで子ども向けなので、物足りないとかありきたりみたいに感じたりする人も多いかもしれないけれど、そんな「いいなあ」がたくさん詰まったお話だったと思いました。でもこういうシンプルな話でなにか感じるものを得られるのは、とてもすごいことだと思います。
 なんか公開されていること自体あまり知られていない気がするので、ここで埋もれてしまうのは勿体ない気がしました。興味があれば是非!とオススメしたい。