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絵空事の切れ端

                        好きなものは好きって言おう

2015年ラノベまとめ

ライトノベル感想

 すっかり年の瀬になりましたがいかがお過ごしでしょうか。皆さん日々の業務お疲れさまです。絵空です。
 前回の記事が7月ということで「え、もうそんな経った?」って感じなんですが、こんなことを繰り返しているとあっという間に10年20年経ちそうな気がしてきて怖いですね。
 今年はスプラトゥーンにドハマリしまして5月末に発売したのにいまだに定期的にやっているという恐ろしい中毒性です。ただステージを多様なブキで塗りつぶすだけなのに、どうしてこんなに続けられるんでしょう。しかしもう出尽くしたと思っていたステージもまだ更新されるみたいですし、まだ先がありそうですね。そのうちランク99まで解放されそう。


 とまあ前置きはこれくらいにして、例年通り今年も一年で印象に残っていたラノベの10選をやろうと思います。読書量もそれなりにあったので結構悩みましたが、ここで上げたラノベは個人的にどれも読んで損はないので、これを機に読んでみようかなと一瞬でも思ってくれれば嬉しいです。
 それでは気になる方は続きからどうぞ。



B0181OJA5Mねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンVIII<天鏡のアルデラミン> (電撃文庫)
宇野 朴人 竜徹
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス 2015-11-26

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 一番印象に残ったという意味ではやっぱりアルデラミンは外せない。
 半年前の感想でも同じようなこと書きましたけど、7巻を読み終わった時の衝撃は今でも忘れられないです。どれだけ放心したかわからないし、その分だけヤトリが魅力的に描かれていたということなんだろうなと思います。間違いなくおもしろいです。
 しかし絶望のなか始まった新章を読む限りシャミーユが完全に悪堕ちしたわけではないみたいなので、希望の芽がまだあると思いました。まあどんな展開になろうとも最後まで付き合いたいです。
 そしてアニメ化も発表されましたが、いちファンとしては正直やんなくていいんじゃと思わずにはいられない。原作が好きすぎるとどうもアニメ化はね……。


B017X0REOOゲーマーズ!3 星ノ守千秋と初恋ニューゲーム<ゲーマーズ!> (富士見ファンタジア文庫)
葵 せきな 仙人掌
KADOKAWA / 富士見書房 2015-11-20

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 ものすごく卑屈な主人公と、ものすごく不器用なヒロインが誤解に次ぐ誤解を生み続け、すれ違い、拗れに拗れた結果、なぜか付き合い始めるに至るラブコメなんですが――どうしてこうなった!?
 いやホント要約すると「登場人物お前ら全員めんどくさい!!」に尽きるし「そんな誤解(解釈)普通あるか?」って思う時もあるんですけど、巻を重ねて慣れてくるといつしかそれが快感になってくるんですよねえ……。慣れって本当に怖いですねえ。しかしながら今更のように千秋が自分の恋心に気づきはじめてきて、これはこれで新たな爆弾だなあと。いやーやっぱりこういう話書かせると葵せきな先生は上手いなあ。


4094515828とある飛空士への誓約 9 (ガガガ文庫)
犬村 小六
小学館 2015-11-18

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『追憶』から約7年にも及んだ飛空士シリーズもいよいよフィナーレ。
 歴代の主人公がひとつのチームとして集結し、ウラノスとの戦いに臨むところは非常に熱かった。今まで読んできて本当に良かったと思わせてくれる物語でした。あれだけ本編で酷い扱いを受けてきたミオにも救いがあってホッとしました。キャラ的にはやっぱりバルタザールが一番の萌えキャラでしたね。男のツンデレでこんなにニヤニヤできるとは思いませんでした。
 名残惜しいですが、恋と友情の空戦ロマンともこれでお別れです。ありがとうございました。


4048655051安達としまむら (5) (電撃文庫)
入間人間 のん
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 2015-11-10

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 今年一番印象に残った小説のセリフを上げろと言われたら間違いなくしまむらの「……めんどくさいなあ……」が優勝です本当にありがとうございました。この一言に込められたであろう安達に対する様々な感情を想像するとゾクゾクします。あまりにもあっさりと、それでいて鮮やかに抉るような一言をぶち込めるものなのか。人嫌いではないけど、人付き合いにはドライなしまむららしいなあ。
 すっかり童貞系女子と化した安達にはつらい展開だけれど、ただのキャッキャウフフした百合でなくなってきているので結末が非常に楽しみです。最近片方が全然相方に靡かない百合が個人的にブームなので、この良さはもっと知れ渡るべきだと思う。


4040679512エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ (3) (MF文庫J)
東 龍乃助 みこと あけみ
KADOKAWA/メディアファクトリー 2015-11-25

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 気持ちの良いエンターテイメントの塊。ラノベには鬼門とされるロボットモノだけれど、今この作品以上に波に乗っている作品はなかなかないと思う。今年のこのラノも新作部門1位だしね。
 小説に漫画を挟むことによって生まれた臨場感を遺憾なく発揮しているし、なにより作者が好きで書いている熱量が溢れんばかりに伝わってくるのが良い。3巻では紫貴が友達だったはずのセレンにあえて非情に当たっていた理由が明かされ、エイルンがそこに救いの手を差し伸べたのが熱かったです。この勢いもまだまだ続きそう。


4047307688この恋と、その未来。 ―二年目 春夏― (ファミ通文庫)
森橋 ビンゴ Nardack
KADOKAWA/エンターブレイン 2015-10-30

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 最初から薄氷の上を歩くような人間関係にヒヤヒヤする話でしたが、ずっと本心を押し殺しながら無理を通してきた四郎にいよいよすべてのツケが回ってきて、やぶれかぶれになった展開がとても見ていられませんでした。三好さんという彼女を作っても、未来のことがどうしても頭から離れず結果最悪に近い別れ方をしたのも胃が痛い。それでもいいと言ったのは三好さんだけれど、やっぱり割り切れないよねえ、そりゃ。
 そして自暴自棄の四郎を見守る立場のはずだった広美さんが、彼を体で慰めようとしたことにはマジでびっくりしましたが未遂で終わってよかったです。やたらグイグイ来ると思ったら広美さんが好きだった人がまさかのあの人で急展開。ううん目が離せない。
 このシリーズは読むたびに胃は痛いし精神的ダメージを受けるんですが、逆にそれがいいみたいなところあるよね。まあ森橋ビンゴ作品だし。


4797384840りゅうおうのおしごと! (GA文庫)
白鳥 士郎 しらび
SBクリエイティブ 2015-09-12

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 16歳にして将棋界の頂点となる竜王のタイトルホルダーとなった九頭竜八一。そんな彼のもとに押しかけてきたのは、秘めた才能を宿した小学三年生・雛鶴あい。JSとの思わぬ同居生活に将棋で心を通わせながら、内弟子コンビが熱き戦いを繰り広げる本格将棋ラノベ
 いや本当におもしろい。女子小学生がヒロインの時点で勝ち確みたいなもんだけど、この物語のいいところは将棋のルールをあまり知らなくても気軽に楽しむことができるし、「将棋やってみようかな」と思わされてしまうところに圧倒的な強みが出ていると思う。作品の骨組みがしっかりしているのはもともと高かった取材力に裏打ちされているので、将棋界ドラマとしてもしっかり楽しめる。
 要約すると女子小学生ヒロインの雛鶴あいちゃんは最強にかわいいということである。イラストのしらびさんはいい仕事してる。


4040677552明日、今日の君に逢えなくても (MF文庫J)
弥生志郎 高野 音彦
KADOKAWA/メディアファクトリー 2015-08-25

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 シノニムというひとつの身体に複数の人格が生まれてしまう病気を抱えた妹と、そんな彼女たちと一定の距離を保ちながらもそっと見守る兄を描いたやさしくも切ない物語。
 願いを叶えると人格が消える。それはシノニムを抱えた主人格にとっては最善の治療になるとはわかっていながらも、いざそのときに直面すると心穏やかではいられない。「自分はきっと主人格じゃないんだろうな」という直感を持ちながらも、限られた今を精一杯生きる彼女たちの姿は眩しかったです。
 切な系にありがちな予定調和といえばそうなんだけどね、けどそういう話が無性に読みたいときってあると思うんですよ。この話はわかりやすさや取っつきやすさもピカイチなので読んでみて損はないと思いますよ。


B016JKRUHU青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない<青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない> (電撃文庫)
鴨志田 一 溝口 ケージ
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス 2015-10-22

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 満を持して咲太の引きこもりの妹・かえでのターンが回ってきたわけだけど、こんなの泣くなという方が無理ありますよね? 理央の話も相当涙腺にきたけど健気に頑張るかえでの隠された思いには涙をこらえ切れなかった。年取るとこういう凄まじい喪失感に本当に弱くなる。
 麻衣さんと咲太のバカップルぶりも好きなんだけど、巻ごとにフィーチャーされるヒロインがいつも魅力的になるのが良い。思春期症候群もいろんなギミックが使われているし、ラブコメとしての完成度も相変わらず高い。鴨志田作品の雰囲気が相当好きになってきてる部分も少なからずある。


4047307971楽園への清く正しき道程 0番目は北国産のツンドラ王妃? (ファミ通文庫)
野村 美月 竹岡 美穂
KADOKAWA/エンターブレイン 2015-11-30

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 服屋の庶民から一転、国王となったルドヴィーク。国の繁栄のため大陸で一番高貴な妃を迎えることになったが、そのカテリナはブリザードの目を向けて彼に「キモい」と言い放った。このまま冷戦状態になると思いきや、ルドヴィークはとある秘密を抱えたカテリナと『同志』として共同戦線を張ることになる野村美月先生のハーレムコメディ。
「0番目のヒロインってそういうことかよ!!」とツッコまずにはいられない上に、主人公とメインヒロインの関係性がまたけったいなものになったなあと思いました。相変わらず話には引き込まれるし、心情描写もうまいしまだプロローグとは思えない読み応えなんだけどね。今回はハーレムコメディという体なので泣きを見るヒロインもいないから安心だぜ!――と思わせといてカテリナを7番目にする気じゃあないだろうな?と疑ってみる。
 しかしながら野村ヒロインのツンからデレへの破壊力は一級品ですわ。



 こんな感じでどうでしょうか。去年から引き続いている作品もいくつかありますが、それはおもしろさが落ちてないということです。その作品が魅力的すぎるだけなのであしからず。
 更新頻度が年々落ちていますが、好きなモノは好きというスタンスは変えないつもりなので、来年もよろしくお願いします。
 そして遅い宣伝ではありますが今年もライターとしてこのラノ手伝いました。30タイトルくらい紹介していると思うので、見かけましたらよろしくお願いします。

4800247667このライトノベルがすごい! 2016
このライトノベルがすごい!』編集部
宝島社 2015-11-21

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