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絵空事の切れ端

                        好きなものは好きって言おう

遅すぎる15年アニメ感想

 皆さん日々の業務お疲れさまです。絵空です。

 明けましておめでとうございます――というにはもう遅すぎるしまたこの記事も去年のアニメを振り返るものなので今更感が付き纏うところではあるんですけど、やっぱこれだけはやっておかないとスッキリしない部分もあるのでほぼ自己満ですが例年通りアニメ10選やりたいと思います。基準は『15年に最終回を迎えたアニメ』なので14年の秋に始まったものもあります。

 

 それからかねてから考えていたことなんですが、新年迎えてキリがよかったのではてダからはてブロに移行しました。はてブロの方が文章書きやすそうだと思っていたので使ってみたらさっさと移行しておけばよかったと心から思いました。いるかどうかわからないですが、もしはてダの方をブックマークしていた人がいたらこちらに変えてもらえると幸いです。あっちに元あった記事もインポートしたのではてダの方はそのうち消すと思います。

 15年は更新回数3回と情けない結果に終わったので今年はせめて月1くらいにしたいです。そのためにはてブロにしたといっても過言ではないので頑張りたいと思います。

 

 それでは前置きが長くなりましたが、興味があればお付き合いください。好きなところ書いてたら例のごとく文章が長くなったので、前もってどのアニメの感想を書いたのか予め明記しておきますね。

 ・SHIROBAKO

 ・四月は君の嘘

 ・少年ハリウッド-HOLLY STAGE FOR 50-

 ・純潔のマリア

 ・響け!ユーフォニアム

 ・ハロー!きんいろモザイク

 ・血界戦線

 ・監獄学園

 ・がっこうぐらし!

 ・ワンパンマン

 

  

 

「辛い時期のない職業はありません」

 とは作中で作監を主に務めている小笠原綸子さんの言ではありますけど、これを筆頭に心に刺さるセリフがとても多かったのが印象的でした。クリエイティブな現場で繰り広げられる人間模様も好きだし、アニメを作る過程ひとつひとつへのこだわりなんかを宮森さんの視点から追体験できるようで毎週ワクワクしていたなあ。何らかの仕事をがんばっているすべての人々へのエールのような存在だと思います。

 タローや平岡さんもどうも憎めない存在だったし、二人が日高屋みたいなところで酒を酌み交わしながら語り合ったシーンは結構ウルってきました。酔った勢いとはいえ、こういうバカを言える相手が同じ職場にいるのってかなり貴重なんじゃないかなと思うんですよね。

『いま私、少しだけ夢に近づきました!』

 一番よかったのは、やっぱり急遽抜擢されたずかちゃんがりーちゃんの考えたと思われる上のセリフを言ったところです。ここまでの積み重ねがブワーッと報われたポイントでもあったし、このセリフ自体が現実の二人にシンクロしてるのも合わさってるのも憎い演出だな~と。このずかちゃんの演技を見てボロ泣きした宮森さんにおもくそもらい泣きしました。ズルいよね。もうズルいとしか言いようがない。

 

  青春×音楽はやっぱり良い。好き。大好物と言って差し支えない。

 君嘘のアニメの特徴はなんといっても色彩豊かな背景と美術。それぞれのキャラクターが見せる表情だったり、秘めた想いだったりに合わせて時にきらびやかに、時に仄暗く変化して心情を写し出す。演奏シーンも同様で目を引く演出が際立っていた。

 過去に縛られていた公生を引っ張りだすように音楽を通じてかをりが色を与えた前半と、生きることを諦めかけたかをりに「自分だけ逃げるなよ」と公生が色を与えた後半の対比も素晴らしかった。タイトルが誰のどういう嘘なのかは終盤察しはついたものの、わかっていても避けられないことってあるよね。手紙は卑怯だよ。手紙は。気持ちよく泣かせてくれました。

 かくて音楽で繋がった圧倒的ヒロイン力を持つかをちゃんと公生の間には誰も入る余地がないわけで……それは公生の幼なじみである椿も例外じゃなく。どうしても自分は報われないヒロインに感情移入しすぎてしまうきらいがあるようで、椿が遅すぎる想いに気づいたシーンはとても辛かった。一番近いはずなのに一番遠いところにいるってキッツイけど、好きなんだよなあ。けど椿は今後も気のおけない幼なじみ枠でいてほしい。

 

 アイドルモノと言うと、主人公やそれを取り囲む人たちがその業界の頂点を目指すことが主題になると思うんですが、この少年ハリウッドという作品は限りあるアイドルとしての過ぎゆく日々を描くことに重石を置いていて、『夢を諦めたことで別の道への活力になる』『終わることを恐れない』みたいなテイストが印象的でした。高校生の少年たちはそれぞれ等身大の悩みを抱え、時には大人たちに反抗を見せるシーンもあって、やっぱり他のアイドルモノにはあまり見られないリアル志向な作りだったなと思います。元々アイドルになりたいわけではなかったメンバーがほとんどの中、こうも違った切り口で丁寧に成長を描いてくれたので満足度も高い。

 それと1話まるごと舞台や音楽番組にした演出は大胆だった。リアルタイムで観客に混ざっているようで、最終回のライブはその熱気が現実とシンクロして違った感動がありました。そして個人的少ハリ最大の謎はテッシーの年齢。顔変わらなすぎるだろ!

 

  百年戦争に介入する、戦嫌いの魔女・マリアの物語。

 戦争をなくすという一貫した意志を持つマリア、彼女の行いを良しとしない天界の天使、魔女の介入に苛立つ人間たちやそれを信仰を得るための材料にしようとする教会と、様々な思惑が交錯する物語がとてもおもしろくて見応えがありました。甘ったれた理想を持つマリアの子供っぽさもかわいかったけど、ガルファやベルナールのようないかにも人間臭い脇役がいい味を出していた。

 ラストはもっとこじれるかと思っていたんですが、ここまで綺麗に終わってくれると何の文句も出なかったです。ミカエルが意外に話の通じる天使でびっくりしたし、エゼキエルの処遇がまた粋だった。マリアの生き方が実を結んだ、これ以上ないハッピーエンドだったんじゃないかな。

 

  青春×音楽枠その2。好きなシーンが多すぎて本当に困る。

 やっていることは弱小部が全国大会を目指すというありきたりなお話なんですが、劇場版と言われても違和感のない作画と、感情や関係性を光と影で映す演出、そして声優さんの迫真の演技が合わさって心打たれる場面が何度もありました。やっぱり京アニってすごい。この威信は伊達じゃない。

 久美子と麗奈の関係性も好き。久美子にとって麗奈はちょっとしたヒロインみたいなところがあるように最初から感じていて、8話での夜景を見下ろしながらセッションするシーンでそれが爆発したような感じでした。二人の掛け合いも含めて、画面の向こうでキャラクターが生きてるんじゃないかと錯覚するくらいできた演出だった。

 そして久美子に吹奏楽に対する熱を吹き込んだ「上手くなりたい!」と叫ぶシーンは圧巻だった。原作にはこの流れがなくて『久美子はドライなキャラ』って印象が先についていたんですが、見事に吹き飛ばされました。これを踏まえて麗奈とようやく同じ目線に立てた意味合いもあったので、作中屈指の名シーンだと思います。

 アニメの2期も決まってそちらも非情に楽しみです。夏紀先輩と優子先輩の名コンビも好きなのでどう描いてくれるんだろうなあ。夢が膨らむ。

 

  安心安全安定のストレスフリーきららアニメ。

 1期と変わらぬ雰囲気をそのままに、久世橋先生と穂乃花が加わって2年生編へ。1期よりもギャグ成分がだいぶ増していて時折「この子大丈夫かな」と思ったこともありましたが、癒やしてもらっている身分でそんな細かいことを気にしてはいけない。陽子のかわいさが上がっていく一方で、綾のポンコツ度合いも比例していくのがおもしろかった。あややはすっかりこじらせて勝手に自爆する芸が身についてしまったよね……かわいい……。

 どのカップリングも基本好きなんだけど、2期のMVPはアリスとカレンの英国コンビ。この二人の幼少期の話が良かった。口に出さなくても伝わる気持ちっていいもんですねえ。

 

 物語のキーであるブラックとホワイトが実はオリキャラって最初言われた時は、あまりにも物語に馴染んでいたので信じられない気持ちだったのをよく覚えています。オリキャラいてこんな魅せられる物語になっているのかよって具合に。

 最初はレオとホワイトのラブコメを主軸に描くのかと思ったら、サブエピソードをいくつか挟みつつ二転三転していくうちに絶望王の思惑に巻き込まれて姉弟を救う話になって、最終話では綺麗にカタがついてよかった。ホワイトの正体にはびっくりしたけど、なるほどなーと感心した。サブエピソードだとレオとネジの友情を描いた話がすごいグッときた。

 愛を確かめるような物語でちょっぴりほろ苦いラストだったけど、アクション作画といい脇を固める個性的なキャラであったりと見所もたくさんあって満足度の高い作品でした。

 

  2015年でもっとも下品なアニメと言われても仕方ないと思うけど、テンポのいいギャグとものすごい力技で危機を切り抜けるキヨシたちの姿が痛快で、スクールコメディとしての出来が良かった。特に花澤さんの花さんの演技が好きで1話のキレ芸がすべてを持って行った。何度見ても笑える。

 最後まで笑わせてもらったし、ダレるところがなかったのもポイント。いかにもオタクしてるガクトが実は一番スペックが高いのもギャップがあっておもしろかった。まさしく義勇兵のような男であった。

 最終回で退学阻止できたはいいけど、表生徒会がいかにもな感じで出てきて裏生徒会を投獄して終わりって……続きはいったいどうなっているんだろう。2期やってくれないかな。

 

  リアルタイムで見られなかったので1日使って録画をぶっ続けで見たら精神を削られた思い出。OPを筆頭に回を重ねるごとに増してゆく恐怖や不安を煽るようなカットや演出がそこかしこに挿入された上でやられるコメディパートもまったく心休まらず、めぐねえに至っては画面に存在するのに会話の相手がユキに限られている違和感に気づいたときは薄ら寒くなった。危ない橋を渡るシーンの緊迫感といい、頼れる大人やかつての友人がゾンビになっている絶望感といい、正直自分が好んで見るタイプのアニメじゃなかったんですが、それでも一気見してしまうくらいのおもしろさがありました。むしろこのアニメに置いてはそういった負の感情が一種の快感になっていたまであります。あと恐怖やショックで瞳孔が収縮するキャラのカットが割と好きだということをこのアニメで改めて思わされました。

 ゾンビ化の兆候で理性を失いかけていたくるみに、もしもの時は介錯を任されていたりーさんが震える手で刃を向けたシーンや、唯一めぐねえと接点のないみーくんがゾンビ化しためぐねえを介錯するシーンは特に痛ましかった。ダメ押しとばかりに太郎丸が最後の力を振り絞ってユキを守って息を引き取ったところも悲しかった。フィクションでも犬猫が死んでしまうのってなんでこんなキツいんでしょうね……。生活部の面々の『卒業』はいくつもの犠牲の上に成り立っていて、ようやくめぐねえの死を受け入れたユキも印象深かったです。

 

  スピード感に臨場感を乗せたようなめまぐるしい作画とド派手なアクションに目が釘付けになっていたことがしばしば。気合い入れて地球支配を目論む怪人たちと趣味でヒーローをやっているサイタマの温度差がひどいし、戦いの最中も「気にするのそこかよ!」とどこかズレているサイタマがおもしろかった。そういったギャグとシリアスのメリハリがちゃんとあって最後までダレなかった印象。

 元が強すぎて本気を出せないサイタマも最終回ではほんの少し本気を出し、そういう相手にはきっちりと敬意を払うところがなんか抜け目ないですよね。自分の正義を貫くためにあえて損な役回りも演じる場面もあって、意外と空気の読めるキャラなのかもしれない。だらけているイメージが強いけどサイタマのそういう人間性にも惹かれました。