絵空事の切れ端

                        好きなものは好きって言おう

フライ絵ラノベに外れなし(1,2月の本の感想)

 

 と、最近それなりに本を読んでて思いました。どうも、日々の業務お疲れさまです。絵空です。

 年が明けたと思ったらもうすぐそこに年度末。1~3月って1年の中でも特に流れる時間が早く感じます。年明けからぼちぼち進めてるFGOもようやく要領が掴めるようになり、遊べるラノベみたいな感覚でやってます。中身もおもしろくなってきたので、長く遊べそうな気がします。他のソシャゲと違ってスタミナ消費にまつわる強迫観念に駆られないのが「やりたいときにやる」という自分のスタイルにハマっていました。どこまでも自分のペースで進められるしね。

 

 そんな前置きをはさみつつ、今回は1,2月に読んだ本のざっくりとした感想でも書いてみようと思います。全部はさすがに面倒なので印象に残ってるものをピックアップ。単品の感想は自分の性質上どうしても文章のカロリーが高くなってしまうので、複数にまとめつつひとつの文章量を下げていくエコなスタイルでお送りします。

 

いつかの空、君との魔法II (角川スニーカー文庫)

いつかの空、君との魔法II (角川スニーカー文庫)

 

『恋する女の子はとてもかわいい』ということを再認識させてくれる話。

 本格的に三角関係になってきましたが、揺月もレイシャも魅力的なヒロインなのでどっちもカリムとくっついてほしいし、どっちも失恋してほしいという感情の板挟みに遭いました。年末のまとめにも書きましたが、この作品の空気がとても好きなのでもっと続いてほしい。

 

弱キャラ友崎くん Lv.3 (ガガガ文庫)

弱キャラ友崎くん Lv.3 (ガガガ文庫)

 

 この3巻でシリーズとして一皮剥けたといいますか、ただの青春小説ではなくなりましたね。菊池さんが当て馬になってしまうのはかわいそうだったけど、彼女が友崎に送った言葉はとても素敵だった。……いいから早く彼女にしろよ!

 あとこのシリーズの長所のひとつに挙げたいのが、他のリア充を目指す物語と違ってちゃんと同性の友達も作るミッションがあるところ。リア充=彼女持ちっていう先入観があるせいでなかなか気づく機会は少ないけど、馬鹿騒ぎできる男友達がいるのも十分リア充の範囲だからね。細かいところだけど、そういう部分がやっぱこの作品に感じる『特別』なのかもしれませんね。

 

 バカわいい新キャラのたんぽぽに加え、ジョーロを下げては上げて、また下げていくような苦難の連続で純粋に続きが気になる。ヒマワリたちが続々裏切っていくどんでん返しはさすがに笑った。パンジーに好意を寄せるTHE・ラブコメの主人公のようなホースに、どう切り返していくのか楽しみ。あとやっぱりブリキ絵はエロくて良い。

 

リンドウにさよならを (ファミ通文庫)

リンドウにさよならを (ファミ通文庫)

 

  幽霊になった主人公が、クラスでいじめられているヒロイン・美咲を救いあげるような展開に胸がスッとした。透明感のある文章と、にじみ溢れる余韻がこの青春物語に彩りを添えていると思う。それから過去話と物語の結びつけ方がうまくて、単純に完成度も高かった。美咲がいじめを受け入れているのにこんな事情があったとはね……。

 

86―エイティシックス― (電撃文庫)

86―エイティシックス― (電撃文庫)

 

 今年の電撃大賞大賞受賞作。大賞の名に恥じないエンターテイメントの塊だった。

 腐りきった国の内情に激憤し、一緒に死んでやることもできないと悔やむ司令官の少女と、死に場所と死に方しか選ぶことができないエイティシックスと蔑称される少年兵たちの淡々としながらも濃厚なドラマが熱かった。シビアな展開の連続だったけどその分もあってラストの救いが印象的だった。文句なし。

 

  こんなにおもしろい小説他にあるか?って思うくらいおもしろかった。毎度毎度おもしれえと言わされているのでその分次の巻への期待値やハードルが上がっているはずなのに、やすやすとそれを越えてくるのでぐうの音も出ない。

 桂香さんにはまた泣かされるし、八一の鬼気迫る竜王戦は手に汗握るし、読んでいる間は時間の感覚がなかった。なにげに八一とあいちゃんの師弟間に溝ができたのも初めてだったので、そういう意味でもハラハラした。自分の限界との戦い、お見逸れいたしました。

 ここで終わっても綺麗に終わっている気がするが、まだ続くらしいので楽しみ。あいちゃんVS銀子もいつか公式戦でやってほしいね。

 

 ついに迎えた最終巻。まずは無事に完結してくれたことに感謝。

 異世界転生の先駆けとして多くの読者を惹きつけてきたこの作品ともいよいよ本当の意味でお別れとなると寂しい限りですが、才人は最後までカッコよかったし、ルイズはヒロインとして申し分ないくらいかわいかった。終わり方も実にこの作品らしさがあって好きです。現代で二人がどういう過ごし方をするのかも気になりますが、そこは余韻に浸りながら妄想を膨らませましょう。

 また青春がひとつ終わりを迎えました。本当にありがとう。

 

佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I'll have Sherbet! 1 (ファミ通文庫)

佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I'll have Sherbet! 1 (ファミ通文庫)

 

  不動産屋の二重契約がきっかけで春からルームシェアを始めた、弓月と貴理華の同居ラブコメ。まあコテコテの同居モノなんだけれども、ヒロインの佐伯さんこと貴理華が押せ押せに対して、主人公の弓月がものっそいあっさりした性格なので言うほどのくどさを感じなくていい塩梅になっている。いいから早くセックスしろと突っ込みたくてうずうずするものの、弓月まわりの不思議な相関図もこれからどんどん明らかになっていくだろうし、貴理華が弓月をあの手この手で落としにかかる構図がエロカワヒロインらしくていいなと思った。どんな人間模様になるのか楽しみ。

 

 

 3/8フライさんがイラストを担当する作品でしたが、フライさんのイラストは淡いタッチのなかにどこか引力が働いていて毎度すごく惹きつけられます。思わずジャケ買いした『いつかの空、君との魔法』の1巻の表紙が特に好きです。実際ラノベライト文芸の表紙で目にすることも多くなってきましたし、筆の速さがきっと尋常じゃないんでしょうね。この筆の速さでこのクオリティかよと驚かされます。いやホントにいろんなレーベルで見るからね。

 そんなこんなで今後は今回のように月一か二くらいでまとめた感想を定期的にアウトプットできればと思っています。口だけ野郎なので続けられるかは未定ですが、継続できるようになればいいなあ。