絵空事の切れ端

                        好きなものは好きって言おう

14年春アニメ

 恒例のクールごとアニメ雑感。
 書こう書こうと思っているうちにほとんどのアニメがもう折り返し地点に入ってるし、1話と比べて印象が変わったアニメも少なくありませんが、備忘録として書くぞい。


ご注文はうさぎですか?(◎桐間紗路)
 久しぶりのきららアニメらしいきららアニメという感じで(桜Trickも好きだったけど色々特殊だった)、安心して見れるしキャラクターはみんなかわいいし、ぼーっと眺めてるだけで時間が経っていく感覚はこれぞ日常系。ティッピーもましフォニのぱんにゃくらいの不思議生物だし。いつもの作画と違ってみんな不思議な色気が出ていた4話と、ジグソーパズルのピースを合わせているリゼの太ももがすごく印象に残ってます。見た目だけで選ぶならチノちゃんですが、キャラ的に一番おいしいのはシャロだと思う。シャロは不憫かわいい。


ラブライブ!2期(◎園田海未
 去年2期に期待することとして「ラブライブ制覇」と「3年生の卒業」を挙げたんですが、前者はともかく後者まで意識した物語の構造になるとは思いませんでした。あくまでドラマが盛り上がる要素としてあればいいなと思っただけに、いざ本当にやるかもしれないとなると緊張する。4話のにこ、5話の凛、8話の希と個人に視点を当てた回は、そのキャラの知られざるバックボーンが見えたり、「これから自分が(μ’sとして)どうありたい・なにがしたい」という思いが覗けたりして、特別そのキャラが好きでなくとも感情移入してしまうような作りがとても良いです。ただその中で海未ちゃんがいまのところ完全に顔芸要員なのが悲しい。


ソウルイーターノット!(◎アーニャ・ヘプバーン)
「今期の百合アニメは?」と聞かれたら即この作品を挙げるくらい百合百合してる作品だと思う。『武器』であるつぐみを『職人』のめめとアーニャが取り合うような構図になってはいるけれど、この3人の関係がそこまで殺伐しているわけではなく、あくまで和気藹々と『死武専生』としての日常ものにうまく落としこんでいると思う。『ソウルイーター』本来の血生臭さもにわかに感じるし、そういうギャップもまた良い。とりあえずアーニャの赤面顔がめちゃくちゃかわいいということを声大にして言いたい。


ノーゲーム・ノーライフ(◎ジブリール
 原作がクッソおもしろいので期待してたら、期待以上のものが出てきてびっくりした感じ。画面の色使いが原作者のそれにも近くて、作中の数々のゲームもアニメ映えしてるし見てておもしろい。アニメは東部連合の話までっぽいのでプラムやアズリールまで見れないのは残念だけど、人気が出れば2期があるって信じてる。キャラ的にはジブリールが一番好きだけど、声がついたステフも中々リアクションが大きくて好き。


僕らはみんな河合荘(◎河合律)
 画面が新海誠作品並に恐ろしくキラキラしてて、最初はその雰囲気に呑まれたけどやっと慣れてきた。文字演出は原作読んで納得しました。ラブコメとしての速度は遅いけど、それを補って余りあるキャラの個性が見ていて飽きない。けどキャラとしてはやっぱりりっちゃん一強だと思う。いや、真弓さんと彩花さんがダメすぎるだけかもしれない。


一週間フレンズ。(◎藤宮香織)
 原作読んでるときは藤宮さんの『友達との記憶が一週間しか保たない』という設定を粛々と受け止めながら読んでたのに、アニメの演出がすっごく良くて2話で泣かされたのはさすがに予想外だった。藤宮さんとお近づきになりたい長谷くんの思考回路も、どこにでもいそうな高校生のそれで過去の自分を見ているような痛さに襲われる。どこまでもピュアでこそばゆいったらない。あとEDがいけなかった。スキマスイッチの「奏」は世代直撃すぎた。「奏」がすでに10年前の曲だということも含めて泣いた。


ブラック・ブレット(◎藍原延珠)
 かわいい幼女がいっぱい出てきて「なんだここはパラダイスか?」と思って見てたら、ガストレアウイルスに感染してただ生きるだけでもハードモードな幼女にシビアすぎて、目を背けたくなるような場面もちらほら。腹いせのように警官から銃撃されたり、赤い目が不気味だと生みの親から眼球に鉛を流されたり、正直言って吐き気すら覚える。そんな子どもを見て見ぬふりできない蓮太郎も苦労する性格だなと思う。ガストレアになりかけた夏世を蓮太郎が介錯するシーンは、いずれ彼のイニシエーターである延珠もこうなってしまうんだろうかと思うとやるせない。延珠がキャラとしても死ぬほどかわいいから余計に。なんかティナも死亡フラグ立てまくってるしさ……。


>彼女がフラグをおられたら(◎盗賊山恵)
 あの竹井10日作品がアニメになると聞けばやっぱり気になるし、実際見てみるとよく再現されてるなーと思わされる。キャラにしても掛け合いにしても話の展開にしても、あの賑やかな不思議ワールドはやっぱり独特な空気だよね。しかしリアルタイムで見ていると、EDの実写CMが一番インパクトがあるから困る。地味に元祖癒やしボイスの丹下桜さんと、最近よく聞く癒やしボイスの久野美咲さんを同時に楽しめるアニメなので、そういう意味でも重宝する。キャラは恵くん一択やよ〜。


棺姫のチャイカ
 たとえばチャイカが魔法を使うのに不可欠なライフルであったり(これがチャイカにとっての杖らしい)、トールやアカリの一族が使う鉄血転化の前口上であったり、細かな演出を一切省かないところに好感が湧くというか、元々話の土台もしっかりしているおかげで堅実な作りが見えるアニメになっていると思った。トールとアカリの基本スタイルが肉弾戦なので、殺陣も非常に見栄えする。赤チャイカの蛇腹剣もすごいカッコ良かった。チャイカはカタコト太眉かわいい。


>ピンポン
 映画版のピンポンを見たきりだったけど、見ているうちに「こんなキャラいたな〜」とか「このセリフよく言ってたな〜」とか思い出が蘇ってくる。挫折を味わった天才が再起していく様、凡人が必死に天才へ喰らいついていく様、予期せぬ敗北を味わったエゴイストが己を磨き直す様、どれもスポ根ではよく見る構図でありながら、どういう角度から見てもセオリーを踏まえつつ物語を盛り上げてくれるピンポンがやっぱり好き。どいつもこいつもカッコいい。


シドニアの騎士
 正直おもしろいの次元が今期のどのアニメより頭ひとつ抜けていると思う。というか毎回引きがうまい。毎週映画を見ているようなクオリティで、特にヘッドホンで聞くサウンドがすごい。こんなに来週が待ち遠しくなるアニメはおれにとって本当に珍しい。あれだけキャラの立っていた星白が、早々ガウナの餌食になったところは驚いたけど、ガウナのエナによって再現された彼女がガウナ側として現れたときは更に驚いたし気味が悪かった。これが感情を持つ生き物だとしたらと考えると今後の展開がちょっと怖い。イザナが本気を出すのはまだですかねえ。


>ハイキュー!
 原作がすごい好きでアニメはどうなるかなと思ったいたけど、1話を見て「あ、これは大丈夫だ」と確信しました。日向と影山の変人速攻が、動くとこうも華麗かつスピーディになるのかと感動さえしました。今から夏の大会の青葉城西戦が楽しみです。あと潔子さんが美しすぎる。


ベイビーステップ
 見覚えのある景色がどんどん出てくるし、過去にテニスやっている身としては色々通じるものがある。打球音のSEがスカッとしてて良い。エーちゃんも十分変人だけど、大会に出てる人も色々個性があっておもしろい。相手がミスするまで粘るプレイスタイルを指す『シコラー』って単語ももちろん知っていたんだけど、使ってた当時は全然気にならなかったのに、こうして年月が経ってアニメで聞くとさすがに違和感があった。


キャプテン・アース
 1話の合体シークエンスがめちゃくちゃカッコよくて、ワクワクするような熱さを秘めたアニメだと思いました。最近ようやく話の筋も見えてきたし、キャラクターもそれぞれなにかを抱えていて、そういう人間ドラマとしても続きが気になる作品。主人公である大地がだいぶ明るい性格なので、彼のバイタリティが色々引っ張ってくれて助かってる部分もあると思う。


ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース
 長い戦いになるであろう第3部のアニメ。最初からエンジン全開のスタンドバトルは見応えがあるし、なによりもキャラがしゃべっているだけでおもしろいのはジョジョの特権だと思う。花京院とポルナレフがキャラクターとしておいしいところ持って行きすぎて愛着が湧くし、承太郎はどう見ても高校生に見えない。煙草のシーンが規制されたのは仕方ないね。


>それでも世界は美しい
 今期の貴重なおねショタ枠。どことなく花とゆめっぽいなと思ってたらやっぱり花とゆめで男性でも胸キュンできること請け合いの本作。ニケ姫とリヴィウスの掛け合いにニヤニヤしっぱなしで顔面が毎回やばいことになっているという……。というかリヴィウスがカッコ良すぎるんだよなあ。なんなんだよこのハイパースペックのショタは! こっちまで恥ずかしいわ! 特にルナ姫が出てきた回が一番のピークだった。変な笑いさえ出た。この2人「会長はメイド様!」の美咲ちゃんと碓氷さんに似てるんだよなあ。まあかわいいことには変わりない。もっとやれ。