ORASシングルレーティング メガシンカ雑感
日々の業務お疲れさまです。最高レート1861の絵空です。
XYからポケモン対戦を離れ、ORASでレーティング対戦に復帰してから1年とちょっと。ちまちま色んな構築を使ってやってきたけれど、やっぱりポケモンは楽しいと思う。努力値調整・特性・持ち物・技・交代等を読んだ心理戦に勝った喜びは続けるに値する。「こんなんもうジャンケンでいいじゃん!!」ってDS投げそうになることもしばしばあるけど、運要素も含めてポケモンだなあと感じた。
そこでまとめ的な意味でこの1年余り使用してきたメガシンカ個体について雑感をつらつら書いていく。
>ライボルト@臆病CS
10万ボルト/ボルトチェンジ/めざ氷/毒々
復帰して最初に使ったメガシンカ。S135からの威嚇+ボルチェンで火力を下げつつ対面操作を行い、そこそこの火力で相手を削るのが主な役割。ゲンガーとゲッコウガとファイアローを上からしばけるのは強い。ただ火力も耐久もいまいち足りないし受け出しできる耐性もない。使っているとボルトロスやロトムなどの浮いてる電気の有り難みがわかる。デザインは好きなのに……。
ライボ使ったことある人は分かるが、炎技は打つ機会にいまいち恵まれない。というか炎技で状況を打開したり負担をかけられた試しがない。なのでマンムー・カバルドン・ポリゴン2はもちろんクレセリアも地味に出てこられると辛いので思い切って毒々にしたら、これが思いの外刺さったのでたぶんオバヒはもう使わない。ナットレイ・ハッサムも基本後投げされないし。
>ガルーラ@意地っ張りHAS
1 猫騙し/恩返し/不意打ち/炎のパンチ
2 秘密の力/不意打ち/炎のパンチ/身代わり
ライボの次は最強のポケモンを使ってみたかったのでガルーラ。襷と頑丈と身代わり泣かせの2回攻撃が弱くないわけがない。それぞれ別のパーティーで違う個体を使用したがゴツメ持ちを形無しにするに秘密の力型も、2つの先制技で高速アタッカーを縛るねこふい型も強かった。ただ言うほど「雑に使っても強い」とはあまり感じなかった。当たり前だが対策筆頭ポケモンなので何もできずにしばかれることも度々あった。特に1・2の技構成だと最近クチートとの並びで数を増やしたブルンゲルやシャンデラが相当厳しかった。
次は相手にすると鬱陶しい二刀流型も使ってみたい。技が豊富ゆえにエースではなくパーティー補完としても採用できるのが、ガルーラというポケモンの強さだと思った。とにかくカスタマイズ性が高すぎる。『ガルーラに不利対面はない』という格言が冗談と思えなくなってるのが恐ろしい。
>ラティアス@臆病HBS
サイコショック/流星群/羽休め/瞑想
一番使っていた記憶があやふやな個体。スイクンやポリゴン2などの耐久を起点にして詰めていく型だったと思う。受けループを崩せる点はよかったが実際は重いポケモンが多くてうまく運用させてあげられなかった。ギルガルドやクチートはもはやどうにもならない。流星群は最初身代わりだったが、上取られてるのにサザンドラやボーマンダまで我が物顔で居座ってくるので処理速度を早めるために採用した。
しかしながらラティアスはウエポンのせいで動きが制限されやすく、詰ませにいくアタッカーで運用するよりはゴツメ持たせて電磁波撒いたり癒やしの願いでサポートする方が今の環境は強いかもしれない。
>バシャーモ@意地っ張りAS
飛び膝蹴り/フレアドライブ/岩雪崩/守る
守るを挟んでSを上げながら圧倒的な火力で場を制していく絶対的エース。メガシンカで信頼できるポケモンNo.1。ガルーラとポリゴン2を一発で粉砕できるのが何よりも気持ちいい。メインウエポンを両方半減できるボーマンダ、ファイアロー、ギャラドスをよく受け出しされるのでサブには岩雪崩を採用(マンダとギャラに関してはそんなにダメージは見込めないが)。マリルリは周りでどうにかするしかない。抜き性能を底上げできる剣舞もほしい場面があったが、非接触の技がひとつ欲しかったのと怯みも期待できる岩雪崩は何かと便利だった。
最近はバトン持ちの個体が増えて対処がすごく面倒になった。また鬼火を撒いてくるやつも数を増やしているので、一概にアタッカーと決めつけられなくなっている。メガしなくても強いというのは、型の多様性も考えると大きな利点だと思った。メガバシャーモのめざ氷は読めないのでやめてください。
>リザードンX@腕白HB
ドラゴンクロー/ニトロチャージ/鬼火/羽休め
俗にいう鬼羽リザードン。鬼火さえ当てれば相手を半壊させることができるポテンシャルがあった。バシャーモ同様アタッカーのイメージが強いゆえ鬼火が読まれることも余りなく、マンムーやガブリアスも結構な確率で葬ることができた。ヒードランはアタッカーでも元々重い存在なので周りでどうにでもなった。ただメガ枠割いてまでやることかと問われたらうーんという感じだった。流し性能は高いものの、数値受けも厳しいのでこいつ一匹に物理受けを任せられないのも厳しい。
>リザードンY@臆病CS
オーバーヒート/火炎放射/ソーラービーム/身代わり
色違いの理想個体5Vが出たので使ってみたら、晴れ下オバヒの負担のかけ方が尋常ではなかったので即座に虜となった。麻痺入れようとしてくるやつには身代わりを置いてアドを得る。めざ氷個体だったら炎技ひとつにしてニトチャとめざ氷を入れたかった。リザYの短所は一番苦手な相手が使用率首位のガブリアスということだと思う。めざ氷もない分、後出しされても辛い。どうやっても上取れないし。
>ヤドラン@図太いHB
熱湯/電磁波/怠ける/鉄壁
再生力のおかげでメガしなくても運用できる物理受けの鬼。またメガ後のシェルアーマーで急所に当たらないのも詰ませ性能が高く、鉄壁と合わせれば物理技はほぼ怖くない。Cも大幅に上昇するので、無振りでも等倍以上なら熱湯もある程度のダメージが見込める。火傷入ればスリップダメージも入って二度美味しく、負担をかけていける。引かざるを得ない相手も多いものの、サイクル戦に強いので熱湯の試行回数を稼げれば勝手に相手が崩れていくだけなので、そこまで動きづらくは感じなかった。2メガ選出しやすい点も良いと思う。
>ゲンガー@臆病HCS
祟り目/ヘドロ爆弾/鬼火/道連れ
S130から受けにくい霊技を高火力でぶっ放せる上に、影踏みでのサイクルカット、催眠術・鬼火・挑発・滅びの歌・道連れと搦手も多いのが非常に厄介。使ってみるとやっぱりその強さがわかる。場に出ると高い確率で1:1以上を持っていける仕事人。困ったらとりあえず入れておけ、くらいにはどんなパーティーにも馴染みやすい。道連れを使って択ゲーを制したときの爽快感はやめらんない。
またゲンガーの強さはメガに依存しないところにもある。襷持ちは相変わらず厄介だし、不意のラムや珠持ちにまんまと踊らされたことも数えきれない。素催眠ゲンガーは犯罪なのでやめてください。泣いてしまいます。
>ボーマンダ@陽気HAS
捨て身タックル/空元気/龍の舞/羽休め
タイプ一致スカイスキンで高い抜き性能と制圧力を誇る竜技を撃たないドラゴン。メガ後ジャローダ抜きで使っていたが舞わないと火力が出ないのでどっこいどっこい。でも今の環境だと意地っ張りがいいかもしれない。物理型であれば、憎きファイアローとヤミラミをぶっ飛ばせるこの技構成が完成されていると個人的には思っている。ギルガルドやヒードランを見れる地震が欲しい場面もあったが打つ機会が少なく、状態異常を撒かれやすいためある程度負担をかけていける空元気に落ち着いた。
ただマンダを使っていると常々思うことは、意外と舞う暇がないということだ。めざ氷や不一致氷技を起点にする慎重個体も増えたが、ラティアス同様火力を出すスピードが遅いことが性に合わず採用を見送った。またボルトロス・サンダー・ロトムなど浮いてる電気タイプが重い宿命を背負っているので、どう周りでどうケアするのかが重要だと思った。両刀も今度使ってみたい。
>ギャラドス@陽気HAS
滝登り/氷の牙/地震/龍の舞
1回舞っても技の威力が貧弱なので火力不足に常々悩まされるが、高いポテンシャルを感じた。メガ前とメガ後で無効にできるタイプが変わるのでメガシンカのタイミングですら択ゲーになるが、周りで一貫性を作ったあとの抜き性能が素晴らしい。なんといっても型破りのおかげでロトムを筆頭にした浮遊勢に地震が入るのは大きい。地味に呼び水トリトドンに滝登りが入ったり、マルスケカイリューを氷の牙で沈められるのも利点。窮地を何度も助けられた神ポコ。
霊に通りやすい一致技でもある噛み砕く、詰ませ性能を上げる身代わりも採用候補。最初は滝登りを噛み砕くで使っていたが、使っていたパーティーがマンムーとヘラクロス重すぎ問題だったため打点と怯みが見込める水技に変えた。ライボランドギャラで使ってたため、今度はメガギャラ全抜きメインの構築を組んでみたい。
>クチート@意地っ張りHAS
じゃれつく/不意打ち/アイアンヘッド/剣の舞
化物みたいな火力を誇るアイドル枠兼択ゲーの申し子。メガアブソルより高い火力で打てる不意打ちの高い縛り性能と、通りの良いフェアリー技で負担をかけていく。かわいい顔してやることはえげつない。クチート・ニンフィア・ピクシー・マリルリといった低速フェアリーを迅速に処理するためアイアンヘッドを搭載し、自分の使っていた一番速いニンフィアよりSを1つ伸ばした個体を使用したが本当に強かった。アイアンヘッドの枠は通常はたき落とすが採用されやすいため読まれないのか、ゴツメトゲキッスの受け出しを許さなかった場面が三回くらいあった。
ただアイアンヘッドは簡単にタイプ受けされてしまうので、命中安定で通りもよくかつ能動的に打てるはたき落とすが欲しくなる場面もたくさんあった。この技構成だと特にギルガルドとナットレイへの能動的な打点がなくなるため、無理やり積んでアイアンヘッドで誤魔化すしかなかった。ファイアローの受けだしも容易にされるのが辛かった。炎の牙も考えたが使用したパーティーが雨パだったのと、剣舞を切ってまで採用する価値はないと感じたので見送った。選択肢としてはあり。今度は雨パの添え物としてではなく、クレセリアかポリゴン2と組ませたトリル軸を使ってみたい。
あといくらタイプが優秀だからといって、メガ前クチートの安易な受けだしはやめた方がいいと思った。眼鏡ニンフィアのハイパーボイスで8割削れたときは冷や汗をかいた。
>ミミロップ@陽気AS
猫騙し/恩返し/飛び膝蹴り/毒々
ストッキング穿いてるような妙に艶めかしい脚が特徴のアイドル枠かつ今まさに運用中のメガシンカ。肝っ玉により霊にもメインウエポンが通るので技の一貫性が取りやすく、ガルーラとゲンガーとゲッコウガを一匹で見られるメリットは相当優秀だと思う。しかし火力はそこそこ止まりなのでポリゴン2も膝で落とせないし、カバルドン・クレセリア・スイクン等に簡単に数値受けされるので有利不利がハッキリしている。
ボーマンダと霊獣ランドロスはどのみち威嚇をもらうので、一発では落とせない冷凍パンチをいれるくらいならサイクル戦で優位に立てる毒々を採用。上記の物理受けを誘うのでこれが上手く作用したと思う。フルアタにするとギルガルドに択で勝てなくなるのでどちらにせよ変化技はひとつあってもいいと思う。アンコールや身代わりも役立ちそうな場面があるのでこの枠は変化技でちょいちょい試行錯誤の予定。
まだ興味はあるけど使ったことがないメガシンカもいるので、ポケモンの熱意があるうちは少しずつ使っていきたい。カメックス、フシギバナ、ヘラクロス、サーナイト、ユキノオーあたり。